吉野家の牛丼
Photo:REUTERS/アフロ

「早い」「安い」「旨い」の代名詞である牛丼がもうからなくなり、吉野家は人件費と原材料費の高騰のダブルパンチに襲われています。『週刊ダイヤモンド』2018年11月17日号の第1特集は「お得・旨い・テック 外食[新]格付け」です。上半期に8年ぶりの赤字決算となった吉野家ホールディングス(HD)の河村泰貴社長に直撃インタビュー。苦境に立つチェーンストアの雄が胸の内を明かしました。(聞き手/『週刊ダイヤモンド』編集部 山本 輝、相馬留美)

「早い、安い、旨い」から
「ひと・健康・テクノロジー」に

――近年における外食業界を取り巻く環境は厳しい。吉野家HDの今上半期は8年ぶりの赤字決算になりました。

 人件費や原材料費の高騰などが主な要因です。ただ、この流れは、昨日今日に始まったことではない。4、5年も前から起こっていたことです。事態が突然好転するという甘い考えはありません。

 その意味で、この中間決算(の赤字)は“想定外”では決してない。今期は、見込まれる経費増を売り上げの伸びでカバーする野心的な計画で、そこが一歩足りなかった。