中央大学の学園祭で、学生主催によるイベント「AVの教科書化に物申す!」が行われた。AV俳優3人とAVメーカー社長、産婦人科医が登壇したイベントの内容は……。(取材・文/フリーライター 小川たまか)
コンドームつける男が
かっこいい
「高級車に乗っているより、黙ってコンドームをつけられる男のほうがかっこいい」
「コンドームすると気持ちよくないなんて、本当のセックスができていない証拠」
そんな「名言」が飛び出したのは、中央大学の学園祭「白門祭」で行われたイベント「AVの教科書化に物申す!」。コンドームの大切さを説いたのは、学生からも人気のあるAV男優の「しみけん」さんだ。
ホールには、学生を中心に約1000人が集まった。4~5人で来ている男子学生、カップルらしき男女、2人組の女子大生、1人で来ている女性。来場客はさまざまだが、みな熱心に聞き入っている。おしゃべりをしたり、スマホをいじったりしている人はほとんどいない。学生とはこんなに真面目に講義を聞くものだったっけ……というのは、筆者の率直な感想だ。
イベントに出演したのはしみけんさんのほか、AV女優の紗倉まなさん、女性向けAVに多く出演する一徹さん、AVメーカー社長のコンピューター園田さん、産婦人科医の遠見才希子さん。人気AV俳優が3人も出演するとあって、登場時には会場が歓声に包まれた。
「AVの教科書化に物申す!」というタイトルからもわかる通り、イベントの主旨は、セックスや性について。フィクションであるアダルトビデオを安易にまねするようなセックスはなぜ危険なのかを、楽しく真面目に考えるイベントだ。