フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は今年6月、幹部約50人を集めた会議で同社が「戦争」状態にあるとし、それに則した指揮を執るつもりだと語った。同氏は会議で、通常であれば経営幹部は多少時間をかけて行動し、主要な意思決定に誰もが関われるようにできるが、政治家や投資家、怒れるユーザーに会社が包囲された今、自分はより毅然(きぜん)と行動する必要があると述べた。同氏の発言を知る複数の関係者が明らかにした。事情に詳しい関係者らによると、ザッカーバーグ氏の新たなアプローチはフェイスブックの上層部にかつてない混乱を引き起こし、一部主要幹部の退社を招いている。また時に、長年にわたり最高執行責任者(COO)を務めるシェリル・サンドバーグ氏(49)との仲をぎくしゃくさせているという。6月に開かれた会議やサンドバーグ氏との間にひずみが生じていることはこれまで報道されていなかった。