アラブ首長国連邦（UAE）アブダビの政府系ファンドは21日、マレーシア政府系投資会社ワン・マレーシア・デベロップメント（1MDB）の汚職問題で「中心的役割」を果たしたとして、米金融大手ゴールドマン・サックス・グループを提訴した。かつて1MDBの投資パートナーだったアブダビ政府系の国際石油投資会社（IPIC）は、ニューヨークの裁判所に提出した訴状でゴールドマンを名指しした。IPICは1MDBに関与した数人の個人の名前も挙げたが、賠償請求額は明らかにしなかった。IPICは「ゴールドマン・サックスは他者と共謀し、IPICと（子会社の）アーバー・インベストメンツの元幹部らに賄賂を渡した」と指摘した。ゴールドマンの広報担当者はコメントに応じなかった。同社は1MDB問題に関して当局に協力する姿勢を示している。