2023年2月、ビリー・アイリッシュは実兄で主なコラボレーターであるフィニアスの自宅スタジオで一緒に新曲の制作を始めた。曲作りの逆説の一つは、何の苦もなくできたように聞こえるシンプルな楽曲ほど、作るのが恐ろしく難しいことだ。2人は11カ月間、この楽曲と格闘し、コーラスを作り直し、「I’ll love you till the day that I die(あなたを愛し続ける、私が死ぬその日まで)」という歌詞の一節を、陳腐にならずに入れる方法を見つけるのに苦労した。ついに「Birds of a Feather(バーズ・オブ・ア・フェザー)」と題する曲を完成させた時、アイリッシュはこれをリリースすべきかどうか確信が持てなかった。いつもは陰うつな曲調で知られるが、この歌はシンセサイザーを多用し、永遠に愛情を注ぐことを誓う、快活とも言える楽曲だった。「『これはボツにしよう』と何度も思った」とアイリッシュは語る。ニューヨーク・マンハッタンのアッパーウエストサイドにあるブロードウェイを見下ろす7階のホテルのスイートルームで、彼女はソファに座ってあぐらをかき、前かがみになって膝の上に緑色の枕を抱えている。「レコード会社でアルバム全曲を聴いてもらった時、私はまだ『ねえ、この曲ちょっとバカげている』と言っていた」