「自己分析って何ですか?エントリーシートって何ですか?面接対策?いえ、してないと思います。そんな対策を教えるイベント?もちろんありません」

 卒業時期がバラバラで、就活時期もバラバラなので、少なくとも足きりのためのエントリーシートは無用でしょうね。中国では集合サイトが現れて、面接対策本も出だしたというから、中国のほうが日本化してます。こちらは、まだのどかです。

「ところでインドネシアの大学生は就職難なの? 大学への進学率はどれくらいなの?」

「大学への進学率は、いろんな説があってよくわかりません。20%から50%の間とは聞いています。就職難という話は聞きません。世間ではそんな報道はありません」とフリッツ。

 実際はどうなんでしょう?2012年2月のインドネシアの完全失業率は、6.32%。2005年11月の11.2%から13期連続で改善というニュースを見ました。日本の完全失業率は4.5%ですから、インドネシアの方が高いわけですが、「就職難」という社会的な問題とはなってないようです。しかし、進学率の説は幅がありすぎですね(苦笑)。

ガツガツさはないけど意欲は満点
ピュアで誠実なインドネシアの大学生たち

面接に来たインドネシアの大学生。彼らは中国人のようにガツガツしていないものの、高い意欲を持っており、さらにピュアで誠実です。

 今回面接したのは、全員で18名(インドネシア大学7名、ガジャマダ大学7名、バンドン工科大学3名、トリサクティ大学1名)。インドネシア大学は東大、ガジャマダ大学は仏教遺跡のジョグジャカルタにあるので京大、バンドン工科大は東工大、トリサクティは早稲田といった感じでしょうか。卒業時期は、2012年2月、7月、8月、9月、10月、11月と見事にバラバラでした。

 学生時代に頑張ったことを聞くと、基本「学業」と答えます。学業以外に力を入れたことを聞いても、理系ならシェル主催のエコカーマラソンのようなコンテスト参加、事務系なら模擬裁判コンテスト参加など勉強に近いものが多いです。それ以外は、バックパックで旅行、学生会の活動などでしょうか。中国に似ています。あまり多様性はありません。もちろん日本のように「サークル、バイトを通じて人間関係でもまれました」感のある学生はほとんどいません。うぶで世慣れてないのも中国と似ていますね。

 中国と違うのは、まず、ガツガツしてないことです。椅子取りゲームの社会で生きている競争意識がデフォルトの中国と比べるとまったく違います。まじめでピュアで誠実さを感じます。宗教の影響もあるんでしょうね。「自分にやる気をおこさせるもの」を聞くと、「祈り」と答える学生がいますからね。