米上下両院は28日、農家への支援策を盛り込んだ農業法案について暫定的な合意に達した。何カ月も行き詰まっていた協議が進展したことになる。上院農業委員会のパット・ロバーツ委員長(共和、カンザス州)は、議会での法案通過が近づいていると述べた。議会予算局(CBO)は農業法案で必要な予算を試算する必要があるが、10年間で9000億ドル規模になる可能性がある。ロバーツ委員長は「幾つか合意しなければならない内容が残っている」と指摘。その上で「完全な合意に達したとは言えないが、それに近いと考えている」と語った。議会では農業法案を巡り数カ月にわたって深刻な対立が見られていた。法案には穀物保険や農家への補助金などが含まれている。上院と下院ではそれぞれ独自の農業法案が可決されていたが、2つの法案の調整が難航していた。議員らは、具体的な妥協点への言及には慎重姿勢を示していた。
米上下両院、農業法案で暫定合意
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