米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムは、とりわけプライベートな個人情報である電子カルテに基づいて、患者に医療関連品を販売している。米国内では、患者の電子カルテに盛り込まれているアプリを通じて、血圧計のカフやつり包帯など医療関連品をアマゾンで購入するよう促す医師が増えている。このアプリを利用している病院は、医師が患者に渡す手書きの買い物リストを電子化することが目的だと話している。メモは紛失することも多く、電子化すれば患者が薬局内を回って探す手間も省けるためだ。UPMCヘルスシステム(ピッツバーグ)の産科医、グレン・アップダイク氏は「利便性を高める方法を模索している」と話す。アプリを開発しているのはXealthという会社だ。同アプリにより、医者は購入を勧める商品のリストを電子メールで患者に送ることが可能になる。その電子メールでは、勧められた商品の写真や商品情報とともに、アマゾンの購入リンクが送られてくる。
医師推薦の医療品もアマゾンで、電子カルテで商機
有料会員限定
あなたにおすすめ