過去10年の多くの局面で株式市場を下支えてきた投資家の傾向が、ここにきて変わり始めているようだ。  投資家はドット・コム・バブル崩壊以降で初めて、相場急落後の株式に手を出すのに慎重になっている。米国史上で最長の強気相場が終わりを迎えつつあるサインだ。  S&P500種指数は1980年代以来、週間騰落率がマイナスになった後は反発することが多かった。しかし、今年はそうした「押し目買い」のトレンドが途切れ、モルガン・スタンレーによるとS&P500は下落した週明けに平均0.04%下落してきた。