今年11月、大阪東大阪市で開かれた「ゆるキャラ(R)グランプリ2018」。「ご当地ランキング」部門でグランプリを獲得したのは、昨年11位の埼玉県志木市文化スポーツ振興公社所属の「カパル」だった。志木市内に古くからつら悪河童の民話をモチーフに誕生した、河童のゆるキャラだ。
2位は大蛇の化身から生まれた福岡県大牟田市の「ジャー坊」、3位には三重県四日市市の妖怪の男の子「こにゅうどうくん」が選ばれた。
2010年に始まった同グランプリだが、近年は一般にはあまり知られていないキャラクターが上位にランクインするなど、ブームも一時と比較すると落ち着いた感は否めない。では、実際に今でもご当地キャラクターの認知度が高い自治体はどこだろうか。ブランド総合研究所が行った「ご当地キャラクターの認知度が高い市区町村ランキング2018」を見ていこう。
このランキングは、47都道府県と国内1000の市区町村を対象に、認知度や魅力度、イメージなど全84項目からなる「地域ブランド調査2018」によるもので、今年で実施は13回目。各地域に存在するご当地キャラクターの認知状況を調査し、認知度順にランキングを作成した(有効回答数:全国3万24人)。
1位はひこにゃんを要する「彦根市」
ベスト5は昨年と顔ぶれ変わらず
2018年の「ご当地キャラクターの認知度が高い市区町村ランキング」1位に選ばれたのは、「ひこにゃん」で知られる滋賀県彦根市で、認知度は25.6%となった。1位であることに変わりはないが、認知度は17年の35.6%から10ポイントもダウンしている。
2位には千葉県船橋市がランクイン。しかし船橋市も昨年の29.0%から15.4%へと認知度を下げた。3位の熊本県熊本市も、昨年の24.6%から15.2%へと認知度を下げている。次ぐ4位の奈良市は前年の13.3%から9.6%へ、5位水戸市は前年の14.4%から8.3%へと認知度を下げた。