シリア東部から米軍を撤退させるというドナルド・トランプ大統領の突然の決定は、この地域がトルコ軍の支配下に変容することを意味する。これはトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領にとって、期待をはるかに上回る出来事だ。一方、これはエルドアン氏にとって「願い事には気をつけろ」という警句の実例になってしまう可能性もある。米国の支援を受けるシリア国内のクルド人勢力からトルコが手に入れようと画策していた南部国境沿いの地域は、もっと控えめな範囲だった。しかし今や、トルコはシリア国内の石油資源に恵まれた広大な地域の保護管轄権を手中にし、シリア国内で中心的役割を担う勢力となるかもしれない。
米軍シリア撤退、トルコには好機とリスク
有料会員限定
あなたにおすすめ