◇ダサいプライドは捨てろ

 相手の信頼を勝ち取るためには正直さが必要だ。正直さとは、「パンツを脱げるか」ということである。

 著者は、LINE時代に面接したある学生のことを今も覚えている。彼はパッと見は冴えないタイプだった。30分ほど面接をしたが、落とすつもりでファイルを閉じた。するとそれを見た彼がガッと立ち上がった。そして「僕はきっと落ちたと思います。でも僕はLINEに入りたい気持ちだけは、誰にも負けてません!」と語り始めたのだという。彼はパンツを脱ぎ、プライドを捨てて勝負をかけたのだ。著者はその姿を見て、正直さを感じ、信頼できる奴だと評価した。

 いざという場面でプライドを捨てられない奴を信頼することはできない。ダサいプライドはサッサと捨てるべきだ。

一読のすすめ

 一見無茶なことを言っているように見えなくもないのだが、どれもこれも著者の経験に基づいたアドバイスであることに驚かされる。まさに時代の寵児とも言うべき活躍で名をとどろかせる著者だが、そのかげには努力があり、失敗があるのだ。

 要約には含めなかった箇所にも、「何も知らない金魚であれ」「結婚・子育てによって理不尽を学べ」「さあ、ヤジと拍手を集めるプロレスラーになれ」など、印象深い言葉が並ぶ。ぜひ本書を通読し、著者の経験から生み出された言葉の数々を味わうことをおすすめする。

評点(5点満点)

 総合3.7点(革新性3.5点、明瞭性4.0点、応用性3.5点)

著者情報

 田端 信太郎(たばた しんたろう)

 ZOZO コミュニケーションデザイン室長。
 1975年石川県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。NTTデータを経てリクルートへ。フリーマガジン「R25」を立ち上げる。2005年、ライブドア入社、livedoorニュースを統括。2010年からコンデナスト・デジタルでVOGUE、GQ JAPAN、WIREDなどのWebサイトとデジタルマガジンの収益化を推進。2012年NHN Japan(現LINE)執行役員に就任。その後、上級執行役員として法人ビジネスを担当し、2018年2月末に同社を退社。3月から現職。

(1冊10分で読める要約サービス flier