石油輸出国機構(OPEC)は米議員やホワイトハウスに働きかけるため積極的なロビー活動を検討している。こうした行動に出るのは60年前のOPEC創設以来。関係筋が明らかにした。伝えたいメッセージは「OPECは米経済を支える重要な役割を果たしている」というものだ。OPECは米政治家や政策担当者と直接会うのではなく、業界団体やシンクタンク、学界関係者などを通じて「米国人から米国人に」OPECの意向を伝えてもらうことを検討している。米国石油協会(API)や米商工会議所などとの関係構築も視野に入れる。背景には、米議会への働きかけがOPEC内で切迫性を増しているという事情がある。トランプ大統領は原油価格をつり上げているとしてOPECを批判するツイートを連発しているほか、トランプ政権内でOPECを反トラスト法違反の扱いとする動きが出ている。
OPEC、米で初のロビー活動模索 訴訟リスク警戒
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