文在寅大統領写真:ユニフォトプレス

 韓国海軍の駆逐艦が日本の海上自衛隊哨戒機にレーダーを照射したとされる事件は、現在の日韓関係を象徴的に物語る出来事だ。

 中国、ロシア、北朝鮮の軍事的な脅威にさらされている韓国軍が味方である(アメリカを介して准同盟関係にある)はずの日本の自衛隊を「敵」に回す行動を取ったとすれば、それは「自害行為」にほかならない。

 しかも今のところ韓国政府にこの問題に真摯に向き合おうとする姿勢は見えない。

 韓国の代表的な保守論客の1人、チョ・ガプチェ氏は、文在寅政権がやっている外交は「国益を守護する外交ではなく、韓国を国際的に孤立させる外交、自害外交、自殺外交だ。世界歴史上このような外交をやる政権は見たことがない」と批判する。

 この指摘は的を射たものだ。