――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  マリフアナ(大麻)の臭いは紛れもなく米金融街に漂っている。連邦規制に警戒感を抱く銀行は、手を出すそぶりは見せていないが、いつまでも無関心ではいられないだろう。  連邦法に従うということが単に、手持ち資金が有り余っていても大麻ビジネスには手を出さないことを意味していた時代には、銀行が誘惑に耐えるのはたやすかった。北米の数千万人が合法的に大麻を使うことができるようになり、その数が大幅に増える見通しとなる中、金融機関は他の米企業に取り残されている。