スマホを掲げる人々Photo:iStock/gettyimages

――筆者のデービッド・ピアースはWSJパーソナルテクノロジー担当コラム二スト

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 ワイヤレスインターネットはわれわれの生活を変え、自宅やオフィス、あるいは大自然の中などさまざまな場所で非常に多くのことをできるようにしてくれた。しかし、問題なく使えている限り、そのことについて考えることは恐らくないだろう。ワイヤレスインターネットは空気のようなものだ。あるのが当たり前の存在で、利用できないとなればパニックに陥る。

 ワイヤレスインターネットの標準規格の開発・施行に長年取り組んでいる人たちには共通のゴールがある。接続を高速化しつつ、消費電力を低減することだ。だが彼らは今、別の難題に直面している。何十億個ものスマートホーム用センサーや産業機器、人工知能(AI)コンピューターなど、今や前例のない爆発的な数のデバイスがネットにつながるようになっているが、現在のシステムはこれだけ膨大な数の機器を扱えるようには作られていないのだ。

 向こう数年以内に、身の回りにある全てのワイヤレス接続環境に大きな変化が訪れるだろう。次世代Wi-Fiの「Wi-Fi 6」、より強力な近距離無線通信規格「ブルートゥース5」、そして次世代移動通信規格を意味する用語として最近やたらと使用されている「5G」などだ。これらはいずれも来るべき「超接続時代」に大きな役割を果たし、全ての物や人を容易にネットに接続できるようにしてくれる技術だ。