米フェイスブックが30日発表した2018年10-12月期(第4四半期)決算は利益が過去最高を記録した。危機的な問題に相次いで見舞われる中、事業の底堅さが示された格好だ。広告出稿が最も多い時期である10-12月期の1株利益は2.38ドルと、前年同期の1.44ドルから増加。ファクトセットがまとめたアナリスト予想の2.18ドルも上回った。純利益は68億8000万ドル。前年同期は42億7000万ドルだった。売上高は30%増の169億1000万ドル。市場予想の164億ドルを上回った。ただ、売上高の伸びはこれまでで最も小さい。それでも7年前に新規株式公開(IPO)を実施した企業としては著しい成長だ。フェイスブックの株価は決算発表後の時間外取引で7%上昇した。同社は昨年7月の決算説明会で、売上高の伸びが鈍化する見通しを示し、セキュリティー対策への投資拡大で経費が増加すると述べていた。それ以降、今月29日までに同社株は約34%下落していた。