ファミマから無印良品がひっそりと撤退した「本質的な理由」
ファミリーマートの売り場から、無印良品の商品がなくなるという。無印の商品の売り上げ不振という説明は表向きなもので、背景にはもっと深い理由がありそうだ Photo:DOL

ファミマから無印良品が撤退
同じグループなのになぜ?

 ファミリーマートの売り場から、無印良品の商品がなくなってしまうことになりました。無印良品を展開する良品計画によれば、2019年1月28日付でファミマへの無印良品の商品供給を終えたということです。現在ファミマで販売中の無印良品の商品は、在庫がなくなり次第、その販売が終了するといいます。

 無印良品の存在は、これまでファミマと他のコンビニを差別化する特徴の1つでした。もともとはファミリーマートも無印良品も西武流通グループの企業同士だったことから、商品の供給が始まったのですが、その関係性がひっそり終わったというのがこのニュースでした。

 ファミリーマートによれば、打ち切りの理由はコンビニでの無印良品の売上不振にあると言いますが、それにしても1つの時代が終わったことを感じさせる特別なニュースだと思います。

 もともとは無印良品は、1970年代後半のPB(プライベート・ブランド)商品ブームのなか、1980年にセゾングループの中核企業である西友から誕生しました。セゾングループの総帥・堤清二氏は、文学者としても知られる異色の経営者であり、当時を象徴する経済人の1人でした。

 その堤清二氏がこの時代の「どんな商品でもブランド名が付くだけで価値が上がる」という現象に哲学的な観点から疑問を抱き、世の中へのアンチテーゼとして「無印良品」というブランドの立ち上げにゴーサインを出したと言われています。

 そうして、西友以外にグループ内の西武百貨店やファミリーマートなどの売り場で展開されていた無印良品ですが、1983年に青山に初めての路面店ができたころから、無印良品自体がコアなファン層を持つ「新しいブランド」として発展を始めました。