米ゼネラル・エレクトリック(GE)のラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見の冒頭で、「よい企業から偉大な企業へ」というフレーズを挨拶に織り込んだ。ベストセラー本「ビジョナリー・カンパニー 2 飛躍の法則(原題:Good to Great)」が念頭にあったようだ。大きな話題となったこのビジネス書の著者ジム・コリンズ氏には、他にも著作がある。中でも「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」や「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」はよく知られる。ここ2年ほどのGEに対する市場の見方は、概して後者の本で言い表されている。ほんの1カ月前には、GEの時価総額はクリントン政権1期目以来の水準に下がり、わずか3年で2500億ドル(約27兆円)が吹き飛んでいた。
GE、「ビジョナリー・カンパニー 」には今一歩か
有料会員限定
あなたにおすすめ