ゼネラル・エレクトリックPhoto:Reuters

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

***

 米ゼネラル・エレクトリック(GE)のラリー・カルプ最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会見の冒頭で、「よい企業から偉大な企業へ」というフレーズを挨拶に織り込んだ。ベストセラー本「ビジョナリー・カンパニー 2 飛躍の法則(原題:Good to Great)」が念頭にあったようだ。

 大きな話題となったこのビジネス書の著者ジム・コリンズ氏には、他にも著作がある。中でも「ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則」や「ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階」はよく知られる。ここ2年ほどのGEに対する市場の見方は、概して後者の本で言い表されている。ほんの1カ月前には、GEの時価総額はクリントン政権1期目以来の水準に下がり、わずか3年で2500億ドル(約27兆円)が吹き飛んでいた。

 だが、カルプ氏がCEOとして3カ月を率いた初の四半期決算は、市場に前向きに受け止められた。しかもそれは、米金融街が喜ぶ典型的な理由のためではない。調整後1株利益は0.17ドルと、アナリストのコンセンサス予想に届かなかった。純利益は今世紀に入って以降で最低となり、不振続きの電力部門の業績見通しはとうてい心強いとは言えない。