北海道のニセコは世界的なリゾート地アスペンやサンモリッツのアジア版として急速に人気を集めている。その雪山に惹きつけられるのは裕福な観光客だけでない。パークハイアットやリッツ・カールトン、アマンといった世界的なホテルブランドも間もなく開業する予定だ。ニセコや周辺のリゾート地には、昼間はパウダースキーを、夜は熱かんを楽しむアジアや北米からのウインタースポーツ客が詰めかけている。手頃な宿泊料の民宿や旅館は1泊400ドル(約4万4000円)のホテルや高いものは1戸1000万ドルもするコンドミニアムに取って代わられている。スノーボード好きの佐藤悦子さん(48)は、昨年末に米コロラド州のアスペンを訪れた際、「日本人だと分かると、すぐにいろいろな人にニセコのことを聞かれた」と話す。