大学生のイ・インジさん（21）は最近、同年代の男性に言い寄る機会があった。「あなたの肌はとてもきれいね」。彼女はこう語りかけた。男性の赤みがかった肌はそのようには見えない。それでも相手は満面の笑みを浮かべた。「そんなこと言われたのは初めてだよ」イさんはこの男性とデートしたかったわけではない。東国大学の「デート概論」で良い成績を取りたかっただけだ。韓国の大学で現在開講されている数十もの恋愛講座の1つで、恋愛を基礎から手ほどきする。同国では高い教育を受ければ受けるほど、人生の問題の多くを解決できると信じられている。彼女がクラスメートに話しかけた内容は「真っ赤なウソだけど、それはどうでもいいの」とイさんは言う。「でもすごく効果的だった！」