米電気自動車(EV)メーカーのテスラは22日、中国で初めて量販EV「モデル3」を顧客に引き渡した。米中貿易協議の行方によっては関税が導入される可能性があるため、テスラは中国への車両輸送を急いでいた。テスラは最新モデルの発売で、第2の主要市場である中国での販売減少傾向を反転させたいと考えている。テスラが19日付で米証券取引委員会(SEC)に提出した届け出によると、昨年の世界の売上高は83%急増したが、中国では13%の減収だった。また業界調査会社LMCオートモーティブによれば、テスラの中国での販売台数は昨年1万6360台と、2017年の1万4779台から減少した。テスラは発表文で、22日に北京で開いたモデル3納車式典は、中国へのコミットメントにおける「大きな一里塚」だと述べた。先月は上海工場の起工式を行った。モデル3を生産する同工場は、年内に一部稼動を開始する予定だ。