ウーバー・テクノロジーズとリフトの米配車サービス大手2社は、運転手に新規株式公開(IPO)への参加機会を提供する計画だ。複数の関係者によると、両社は乗務年数が長く、乗客の輸送回数の多い運転手に現金を支給し、公開価格で株式を購入する権利を付与する案を検討している。通常は一般投資家が上場前に公開価格で企業の株式を購入するのは難しい。ウーバーは300万人の運転手の大半を対象とする巨額のプログラムを検討中。現金ボーナスの支給か、その現金を公開価格での自社株購入に充てる権利を与える計画だ。自社での運転経歴の長さと、輸送回数に応じた段階制をとる予定という。ウーバーの場合、米国外の運転手は証券法規によって自社株を購入できない可能性もあるが、現金ボーナスを受け取る資格のある運転手には現金を支給する。関係者によると、同社は公開価格での自社株購入を円滑に運営するため、IPO主幹事のモルガン・スタンレーにプログラムの管理を委ねる。