ベネズエラ野党指導者のフアン・グアイド国会議長が4日、外遊から帰国した。グアイド氏はベネズエラ最高裁判所が先月下した出国禁止命令に従わず南米諸国の訪問に出国しており、ニコラス・マドゥロ大統領の独裁政権との緊迫した対決が待ち構える。グアイド氏はベネズエラの首都カラカス近郊の国際空港に到着した。同氏は先月、米国が後ろ盾となって手配した人道支援物資の受け入れのため、出国禁止令を無視してコロンビアへ向かった。支援物資の搬入はマドゥロ政権に阻止された。マドゥロ氏はグアイド氏が裁判所の命令に背いたとして逮捕する構えを示している。グアイド氏は暫定大統領就任を宣言し、米国を含む50余りの国から支持を得ている。空港ではフランス、ドイツ、米国など西欧諸国の外交官がグアイド氏の到着を迎えた。