韓国のサムスン電子が新型スマートフォンを発表するたびに、筆者は同じことを言っている。非常に素晴らしいデザインで多くの気が利いた機能が搭載されているが、絶対使わないようなばかげた機能も付いており、サムスンの凝りすぎたソフトウエアのせいでアンドロイドが非実用的で複雑になっている、と。だが「Galaxy(ギャラクシー)S10」はそうした考えを一変させた。サムスンのハードウエアが非常に優れている点は依然、変わりない。S10は巧みにデザインされた高額スマホで、優れたカメラが搭載され、バッテリーの持ちは感動的でパフォーマンスは申し分なく、ヘッドホン端子と素晴らしいディスプレーが付いている。かつてないほどたくさんの粋な機能も搭載されている(明らかにばかげたものも相変わらずあるが)。そしてサムスンは初めてこうしたギャラクシーの優れたハードウエア性能と、よく考え抜かれた有用なソフトウエアとを兼ね備え製品を完成させた。