モラー特別検察官Photo:Reuters

 米トランプ政権のロシア疑惑に関するロバート・モラー特別検察官の捜査報告書の4ページにわたる概要が24日議会に提出された。概要は、2016年の大統領選挙へのロシアの介入、選挙期間中のトランプ陣営の関与、大統領による司法妨害の有無について結論を示している。ただし報告書そのものは依然秘密扱いだ。

 捜査報告書の概要を示したウィリアム・バー司法長官の書簡のポイントは以下の通り。

特別検察官の捜査は徹底的に行われた

 ロシア疑惑については、二つの議会特別委員会と複数の米情報機関も調査を実施してきた。ただモラー氏の報告書は2800件の召喚状、500件近い捜索令状、証人約500人への聴取で集められた資料に基づいており、この問題に関してこれまでで最も徹底的に調べた内容となった。

ロシアは2016年大統領選に介入した

 米情報機関は2017年1月、ロシアが米国内で対立の種をまき2016年の大統領選に影響を及ぼす目的で、ハッキングしたり偽情報を流したりするキャンペーンを展開したとの結論を出した。モラー特別検察官はこの結論を追認し、ロシア政府による二つの活動を特定した。一つは「インターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)」として知られる組織によって行われたソーシャルメディアを利用した偽情報活動、もう一つはロシアの情報機関による民主党を標的にしたハッキング活動だ。