米国で20年前、あるいは10年前でも、同性愛を公表している37歳の中規模都市の市長が演壇に上がり、大統領選挙の予備選に出馬すると表明したらどうなっていただろうか。嘲笑を浴びて演壇を降りざるを得なかったか、ほとんど無視されていたことだろう。しかし今、インディアナ州サウスベンド市の市長を務めるピート・ブーティジェッジ氏は、予備選に出馬するだけにとどまらず、全米で最も注目度の高い候補になる可能性がある。同氏は今年第1四半期に700万ドル(約7億8000万円)以上の選挙資金を集め、民主党の予備選論戦への参加資格を得て、政策提案で大きな変化をもたらした。幅広くメディアの注目を集め、7日にはNBCテレビの報道番組「ミート・ザ・プレス」に出演した。