――筆者のジェラルド・F・サイブはWSJチーフコメンテーター ***  米国で20年前、あるいは10年前でも、同性愛を公表している37歳の中規模都市の市長が演壇に上がり、大統領選挙の予備選に出馬すると表明したらどうなっていただろうか。嘲笑を浴びて演壇を降りざるを得なかったか、ほとんど無視されていたことだろう。  しかし今、インディアナ州サウスベンド市の市長を務めるピート・ブーティジェッジ氏は、予備選に出馬するだけにとどまらず、全米で最も注目度の高い候補になる可能性がある。