米上院の共和党議員らは9日、ドナルド・トランプ大統領が連邦準備制度理事会(FRB)理事候補として挙げたハーマン・ケイン氏について、上院での承認は難しいとの見解を示した。ケイン氏は自身への批判について、一方に偏ったものだと主張している。「個人的に彼が承認されるとは想像し難い」。上院銀行委員会の一員でトランプ氏に最も近い議員の一人とされるケビン・クレーマー議員(共和、ノースダコタ州)はそう話す。クレーマー氏はケイン氏のこれまでのセクハラ疑惑などを根拠に、当初から承認には懐疑的だったとし、「自分にとってこれはとても大きな問題であり、当然ながら他の多くの人もそうだと考えている」と続けた。マイク・ブラウン上院議員(共和、インディアナ州)はケイン氏の承認について、「今までのことから判断して、この先はかなり厳しい状況が待っていると思う」と述べた。