米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは新規株式公開(IPO)に当たり、時価総額が最大1000億ドル(約11兆円)になると見込んでいる。同業リフトの株価が上場直後に低迷したことなどを受け、予想よりも低めの予測となった。ウーバーは1株当たりの価格が48〜55ドルになるとの見通しを転換社債の保有者に提示した。複数の関係者が明らかにした。時価総額に換算すれば900億〜1000億ドルになる。同社はIPOで100億ドル前後を調達する計画だ。主幹事のモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックス・グループが昨年ウーバーのIPO計画を提示した際には、時価総額は最大1200億ドルになると予想されていた。ウーバーの時価総額見通しが控えめな水準にとどまった背景には、3月のリフト上場があるとみられている。リフト株は上場初日に急騰したものの、その後は売りがかさんで低迷している。