米配車サービス大手リフトや画像共有サイトのピンタレストをはじめ、年内に実施されるハイテク大手の新規株式公開(IPO)は米アマゾン・ドット・コムのクラウドサービスに強力な宣伝効果をもたらす。リスクとなるのは、後にそれが訓戒に変わる可能性だ。評価額が10億ドル(約1100億円)超の未公開企業のうち、上場へ向け「卒業」していく企業には、先月末に上場したリフトや来週に上場予定のピンタレストなどがある。業務用チャットアプリケーションを手掛ける米スラック・テクノロジーズは4-6月期中の直接上場(ダイレクト・リスティング)を目指し準備を進めている。3社ともアマゾンのクラウド部門、アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の大手顧客だ。リフトは2月、AWSの発表資料で同社サービスに「全てを託している」企業として紹介された。リフトは2021年末までにAWSに少なくとも3億ドルを投じることを決めている。ピンタレストも、17年5月から23年7月までの契約額が7億5000万ドルに上る。
【コラム】ユニコーン企業のクラウド利用、アマゾンが独占
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