米連邦準備制度理事会(FRB)は2018年の一貫した利上げ軌道から利上げ停止に転じ、さらには次の政策変更が利上げより利下げになる確率の方が高いと市場関係者が見なす姿勢変化した。ドナルド・トランプ米大統領はここへ来て、利下げばかりか資産買い入れの再開を望むと言明している。FRBの資産買い入れ策は、まれに見る長期の強気相場を支えた。トランプ氏が公然と圧力を掛けた異例の動きがFRBの最近の政策変更に影響したかどうかはともかく、FRBのハト派転換は急落していた金融市場に奇跡の回復をもたらし、株式や商品(コモディティー)相場は19年に入り過去有数の好調な滑り出しを見せた。ナスダック総合指数はクリスマスイブから28%反発し、原油価格は50%も上昇した。
FRB舵取り、トランプ氏と神経戦 大統領選睨み
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