――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  米国とロシアがベネズエラ情勢をめぐり対立する中、冷戦期以降で初めて、カリブ海地域が世界政治の焦点に浮上している。  米国と同盟諸国は、ベネズエラの暫定大統領としてフアン・グアイド氏を承認し、ニコラス・マドゥロ大統領の退陣を迫っており、独裁者のマドゥロ氏と彼を支援するキューバ政府に対する制裁を強化している。グアイド氏は、ベネズエラ国民に対し5月1日のデモ参加を呼び掛け、これが同国史上最大のデモになることを期待している。