ジェームズ・ダイモン氏とレイ・ダリオ氏の二人は、現在の米国で最も成功している資本主義者に数えられる。従って彼らが資本主義の未来に懸念を示しているのであれば、それは傾聴に値する。ヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエーツの創業者であるダリオ氏は、ビジネス特化型のソーシャルメディア(SNS)であるリンクトイン上で「すべての好ましい事象は、極端な状態に至ると自己破壊を起こすということ、すべての事象は発展するか、さもなければ死に至らざるを得ないということを私は信じている。これは現在の資本主義にとっての真実だ」と記している。JPモルガン・チェースの最高経営責任者(CEO)であるダイモン氏は、株主向けの年次書簡の中で「多くの企業は、いろいろな意味で、悪意なしに、多くの社会問題を避けることができた。ほとんど文字通り、問題の脇を通り過ぎることができた」と指摘した。