先輩探偵の巧みな話術で
分かった黒幕
レッドスターは広島出身なので「僕たち、広島県から遊びに来てビジネスしに来たんだけど地元に強い不動産とか知らんかのう？」と広島弁丸出しで（普段は標準語）聞きました。
すると女性は「ここら辺で強い不動産屋はＡとＢかなぁ～」とすぐ情報を教えてくれました。レッドスターは「ここら辺でビジネス当てたら毎日君に会いに来れるもんねぇ～会いたいのぅ～」と言い出し、コントを見ているよう。私にとって初めての潜入捜査だったので、笑いそうになりました。
女性は「失礼ですけど、どんなビジネスするんですか？」と聞いてきます。レッドスターが「サラーリーマンやＯＬが短い時間で手軽なお値段で通えるマッサージの店やりたいんよ～」と言うと、女性が「それって駅前にある○○ってお店？」と調査対象のマッサージ店の名前を言ったので、私はすごいなレッドスターと心の中で思いました。レッドスターは「そうじゃそうじゃ、あのグループはフランチャイズじゃからのう、わしも広島では10店舗やっとるんじゃぁ～」と話を合わせます。
女性が「ヘルプでついたとき駅前のマッサージグループ会社のオーナーと不動産ＡとＢの人が来てて仲良く話してたよ」とさらに続けます。私たちは「情報ゲット！」と心の中で叫びながら平然を装いました。
黒幕はマッサージ会社のオーナーで不動産Ａ、Ｂがグルということが分かりました。レッドスターが「いろいろ不動産のこと、聞きたいからその女性指名していいかのぅ～もちろん君のことも指名するよ。早く東京に住んで君に会いたいけんのぅ～」。私は「レッドスターさすがだなぁ～」と思いました。
後から指名したヘルプの女性に事情を説明すると「駅前のお店の系列を広島でやっているなら、ここらへんで系列店やってるオーナーの前田さん知ってますか？」と聞かれました。
レッドスターはとっさに「我々フランチャイズでやっているから、資料では名前見たことあるけど、面識はないんじゃぁ～」とうまく切り抜けます。ヘルプの女性は「前田さんはよく不動産屋Ａ、Ｂと次の店舗どこでやるか話してるよ～」とペラペラ情報をしゃべってくれて、「何かあれば前田さんも不動産屋Ａ、Ｂにも紹介しますね」と言います。
