米ホテルチェーン大手マリオット・インターナショナルが新たに民泊事業を立ち上げる。活況に沸く民泊業界で最大手エアビーアンドビー(Airbnb)などに対抗する構えだ。複数の関係者によると、マリオットは民泊事業の第1期計画を早ければ来月にも公表する可能性がある。マリオットはホテル経営の世界最大手。調査会社STRによれば、全世界の客室数は約130万室。ホテル大手として初めて米国に民泊仲介プラットフォームを創設する。関係者によると、マリオットは民泊事業の世界展開を目指している。欧州での試験プログラムを経て、次の段階に駒を進める。ホテル業界では、ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスやハイアット・ホテルズなど、他の大手も民泊事業について調査・検討を進めている。これまでAirbnbやエクスペディア・グループ傘下のHomeAway(ホームアウェイ)を競争相手とみなしていなかった業界関係者も、民泊がホテルのビジネスを奪いながら成長を遂げていると考えるようになった。