米中貿易摩擦が市場を揺るがす中でも、中国本土企業の株式に巨額の投資資金が流れ込もうとしている。  指数算出の世界大手であるMSCIとFTSEラッセルは、間もなく中国本土の証券取引所に上場している企業の比重を拡大する。ベンチマークの変化に伴い、資産運用担当者は中国株の取得を余儀なくされることになる。  MSCIは今月いくつかの指数で、中国A株(人民元建てで取引される本土上場中国株)の比重を引き上げる。年内3回に分けて「MSCI新興国株式指数」のA株の比重を4倍の3.3%に高めるが、その第1弾だ。