50代から外食中心の食生活を続けており、趣味はカラオケや、スポーツジムでの水泳。現在のお金の使い方について指摘を受けると、「報酬の受け取りが終わる75歳くらいになれば、自然に体力が落ちて遊びに行かなくなる。そうなればかかるお金も減る」と話しているそうです。

 ですがここにきて、雲行きが怪しくなってきました。会社の経営状況がここ数年芳しくなく、社長であるAさんはKさんの会長としての報酬を減額、もしくは停止したいと考えているのです。

 Kさんは初め、「それでは老後の計画が狂うし、話が違う」と聞く耳を持ちませんでした。しかし、会社の決算書を見たり、会社の状況を把握したりするにつれ、自分の報酬を辞退することが、会社のために必要だと決断しました。

このままだと80歳前に老後破綻!
家計の見直しは年金生活前が理想

 現在、Kさんの貯蓄残高は3500万円です。Kさんの当初の予定では、75歳までは800万円ほどを老後資金から切り崩して楽しみながら暮らし、その後は保険を解約したお金も活用しながら節約して暮らす計画でした。ですが、月々の報酬が途絶えると決まった今、Kさんは今後のお金の使い方を見直さなければ、簡単に老後破綻してしまいます。

 もし、今の暮らし方を続けると、月40万円の支出ですから、年金8万円で賄っても毎月32万円の赤字。年間なら384万円の赤字です。貯蓄3500万円を取り崩しても、80歳まで持ちません。75歳から生活の仕方を改めるとしても、それまで今の生活を続ければ生活費の補てんに1900万円ほどが必要になります。つまり、75歳以降の貯蓄としては、1500万円ほどしか残らないことになります。年金額が月8万円ほどのKさんの老後の生活資金としては、決して十分ではありません。