――筆者のアラン・ブラインダー氏は、プリンストン大学教授(経済学、公共政策)で、米連邦準備制度理事会(FRB)の元副議長 ***  最近何週間かで、多くのコメンテーターが、ドナルド・トランプ米大統領をめぐる「世論調査のパラドックス」とでも呼べそうな状況に言及している。具体的には、大統領が経済政策で国民の高い評価を得ながら、全体としては低い評価を下されているという状況だ。  こうした乖離(かいり)は、一般的ではない。