【ロンドン】英国のテリーザ・メイ首相は、自身が欧州連合(EU)側とまとめた離脱案が再三議会で否決されたことを受け、与党・保守党が後任を決めた時点で首相の座を降りると表明した。  英国は3年前の国民投票でEU離脱を決めたが、メイ氏の離脱協定案は議会を通過する見通しが立っていなかった。メイ氏は6月7日に党首を辞任し、保守党はその後、正式に後任選びに着手する予定。  メイ氏は首相官邸前で「新しい首相が国民にとって最大の利益になることは今や明白だ」とし、首相を務め続けることができないのは遺憾だと言葉を途切らせながら語った。また、離脱を巡って歩み寄るよう議員に促した。