【巻末メッセージ】
『倒産寸前から25の修羅場を乗り切った
社長の全ノウハウ』著者からのメッセージ

 大変ありがたいことに、このたび『倒産寸前から25の修羅場を乗り切った社長の全ノウハウ』を刊行させていただきましたが、発売すぐに重版となりました。ありがとうございます。

 前回の『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』 は、「人」にフォーカスしましたが、今回は、25の修羅場をどう乗り切り、25年連続黒字化したか。その「全ノウハウ」が書いている、世にも稀な本かもしれません。すべて実話で、きれいごと、机上の空論、出し惜しみ一切なしです。

 1994年に倒産寸前の日本レーザーの社長に就任して以来、それはもう人にいえない修羅場の連続でしたが、本書ではその壮絶なエピソードだけではなく、どう乗り切るかの「全ノウハウ」「武器」を凝縮しました。
 各25の修羅場の最後には、「25年連続黒字化 3つのポイント」として収録しています。

 会社を立て直す手法は、どんな業種でも同じです。私の手法は原理原則に則っていますので、全業種の経営者や若手ベンチャー起業家に有益だと思います。

 おかげさまで日本レーザーは、第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」を皮切りに、経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」「『おもてなし経営企業選』50社」「がんばる中小企業・小規模事業者300社」、厚生労働省の「キャリア支援企業表彰2015」厚生労働大臣表彰、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営大賞」、第3回「ホワイト企業大賞」など、たくさんの賞をいただきました。
 しかし、ここまでの道のりは、「修羅場の連続」でした。

 以前、ベストセラーとなった『HARD THINGS』(日経BP社)は、シリコンバレーのベンチャー投資家ベン・ホロウィッツが、これでもかという困難(ハード・シングス)に立ち向かった教訓を書籍化したものです。
 日本電産創業者の永守重信氏が、

「成功者は気概と執念で修羅場を乗り切っている。
国や業種を超え、仕事と人生に重要なことを教える貴重な本」

 と評されたので、ご存じの方も多いでしょう。
 その意味で、今回の私の本 は、
「日本版 HARD THINGS」
「中小企業版 HARD THINGS」

 と言ってもいいかもしれません。

「レーザー専門の輸入商社」というビジネスモデルは、
 日々「乱気流の経営」を強いられます。

◎どんなに頑張っていても、たった1円の円安で年間2000万円もコストアップする
◎ある日突然、海外メーカーから「メール一本」で契約を打ち切られる
◎腹心のナンバー2(筆頭常務)の裏切りに遭い、商権を喪失。売上が2割ダウンする
◎親会社からの独立時に、妻に内緒で「6億円の個人保証」をする
◎アメリカ駐在中、41歳で胃潰瘍、42歳で十二指腸潰瘍、47歳で大腸ガンになる
◎生後まもなく、双子の息子が急死する

 なぜ、こうも苦難が襲いかかるのか。
 運命を呪ったこともありました。

 しかし、あるとき、

「自分に起きることはすべて必然」

 と思ってから運命が変わりました。

 赤字続きで債務超過となり、
 メインバンクからも見放された「倒産寸前の中小企業」が、
 どうやってよみがえり、25年連続黒字となったのか。
 その裏には、人には決して言えない、
 それはそれは、「茨の道」があったのです……。
 
 私の75年の人生をかけ、みなさまのお役に立てればと、思いを込めて書きましたので、ぜひ本書を楽しみにしていただければと思います。

【ダイヤモンド社書籍編集部からのお知らせ 】

近藤宣之:著
価格(本体):¥1600+税
発行年月:2019年4月 判型/造本:46並製、328ページ ISBN:978-4-478-10628-0

『倒産寸前から25の修羅場を乗り切った社長の全ノウハウ』

【発売たちまち重版!】「TOPPOINT」最新6月号この10冊に選抜!
 全国有力書店で続々1位にランクイン! 

☆丸善丸の内本店「ビジネス書」1位(4/4-4/10)
☆文教堂書店浜松町店「ビジネス書」1位(4/7-4/13)
☆三省堂書店有楽町店「ビジネス書」1位(4/8-4/14) 
☆有隣堂ヨドバシAKIBA店「ビジネス」1位(4/7-4/13)

☆☆☆☆☆1987年から「一読の価値ある新刊書」を紹介する
信頼の直販書評誌「TOPPOINT」編集長・橋本忠明氏絶賛!☆☆☆☆☆

 
「『全ノウハウ 』  というタイトルが
 十分納得できるほど、
 多面的な切り口からのアドバイスがあり、
 まさに復活劇の教科書的な存在。
 そこに著者の人間味あふれる
 熱い思いが加わっているため、
 読後、何か大きなパワーをもらったような
 満足感があった」

☆倒産寸前から25年連続黒字へ!
 この25年間で、
 売上3倍、自己資本比率10倍、純資産28倍!!
 こんな会社、見たことない! 

★先払いの資金ショートの恐怖
★背筋も凍る2.7億円未回収事件
★腹心・ナンバー2の筆頭常務の裏切りで、売上2割減
★生後まもなく双子の息子の死
★胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ガン、嗅覚喪失
★独立時に妻に内緒で6億円の個人保証
★ある日突然、外資系メーカーからメール一本で契約打ち切り……
☆これでもかと襲ってくる「25の修羅場」を乗り切り、
 どうやって倒産寸前から「25年連続黒字化」したか。
「全ノウハウ」を出し惜しみなく収録!

《もくじ》
【プロローグ】
「25の修羅場」が「25年連続黒字」をつくる
1【上場企業破綻の修羅場】
「時代の寵児」と呼ばれた日本電子は、なぜ、破綻寸前まで追い込まれたのか?
2【リストラの修羅場】
1000人の社員に修羅場を与えた“地獄の門番”近藤宣之
【修羅場社長のコラム】無理難題を押しつけた私に、餞別をくれた代理店社長
3【経営者不在の修羅場】
社長に強いリーダーシップがなければ、赤字から絶対に脱出できない
4【いきなり再建を任される修羅場】
赤字から再建するとき、リーダーが最初にやるべき「3つ」のこと
5【トップダウンの修羅場】
再建1年目は、トップダウンによる厳しい改革しかない
6【債務超過の修羅場】
「1億8000万円」の累積赤字を2年で一掃! 不可能を可能にした4つの秘策
7【全社員反対の修羅場】
「資本の論理」で子会社の役員・社員全員の反対を押し切る
8【不良在庫の修羅場】
1000万円以上が行方不明! 棚卸し経験ゼロの会社をどう再建する?
【修羅場社長のコラム】初公開! 日々修羅場で戦う「スケジュール帳」
9【先払いの資金ショートの修羅場】
常に「先払い」の資金ショートの恐怖とどう立ち向かうか
10【円高・円安「為替変動」の修羅場】
たった1年で「4億円」コストアップ! 赤字目前の危機をどう乗り越えたか
【修羅場社長のコラム】私の痛恨のミス! 採用の失敗は、お金と時間の損失
11【ある日突然、契約解除の修羅場】一本のメールで、契約終了の恐怖とどう向き合うか
【修羅場社長のコラム】ナンバー2の腹心「筆頭常務」が仕掛けた裏切り
12【退職金の修羅場】
何もしていない前会長と前社長に2400万円の退職金を満額支給した理由
13【株式取得の修羅場】
なぜ、タダ同然の株式を額面どおりに買い取ったのか?
14【独立の修羅場】
なぜ、日本初の「最もリスクの高い独立手法」をあえて選んだのか?
15【返済の修羅場】
崖っぷちに追い込まれながらも、1億5000万円を5年で完済!
16【個人保証の修羅場】
親会社から独立したとき、「6億円」の個人保証をしたワケ
17【銀行交渉の修羅場】
借金のない会社より、借金のある会社のほうが強い
18【決算期の修羅場】
最悪の「3月決算」、最高の「12月決算」! 決算期を変えただけで、こんなにも天国と地獄!
19【値決めの修羅場】
「売上主義」から「粗利益主義」へ! 中小企業でも成果主義がうまくいく秘策
20【犯罪未遂の修羅場】
上司を殴った社員、横領した社員にどうやって自己都合で辞めてもらうか?
21【倒産目前の修羅場】
「口約束」の商慣習で倒産危機に直面! 背筋も凍る「2億7000万円」未回収事件
22【下請け、孫請けの修羅場】
下請け企業から脱皮するたった2つの方法
23【新規事業の修羅場】
「3つの意識」さえあれば、中小企業でも、新規事業は必ず成功する
24【自腹社長の修羅場】
自腹を切った飲み会で、部下の心をつかむ方法
25【健康の修羅場】
47歳で大腸ガン宣告! 75歳でも元気でいられる健康へのヒント
【修羅場社長のコラム】胃潰瘍と十二指腸潰瘍と大腸ガンになるほど、
英語で苦労したアメリカ駐在時代
最後にプラスα【スキャンダルの修羅場】
社長!「酒」と「女」と「金」に溺れると、痛い目に遭いますよ
【修羅場社長のコラム】覚悟の実力行使! 複数労組による「戦後最後の流血事件」
【エピローグ】「ありえない修羅場」に効く4つの言葉
【巻末プレミアム】修羅場経営者が体得した「お金の哲学」