米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は、難しい選択肢を抱えつつ、6月18〜19日の連邦公開市場委員会(FOMC)に向けた準備を開始した。つい1カ月前まで、ジェローム・パウエル議長は今夏の利下げ臆測を一蹴していた。だがここにきて、FRB当局者は景気見通しの悪化に直面しており、一転して利下げが現実味を帯びている。今月の利下げはなくても、その後7月かそれ以降の会合で実施されるかもしれない。FRB当局者は、利下げの引き金となる要因や決定前に確認しておきたい情報がどの程度になるか、その意図や計画をどう示唆するかなどを決める必要がある。FRBは今週末から、FOMCを控え金融政策に関する発言を控える「ブラックアウト」期間に入る。