米労働省が7日発表した5月の雇用統計では、世界経済の成長鈍化や貿易摩擦を背景に、企業が雇用に慎重な姿勢を取っていることが示された。5月の非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比7万5000人増加。104カ月連続の増加となったものの、4月と3月から鈍化し、予想を大幅に下回った。失業率は横ばいの3.6%で、ほぼ50年ぶりの低水準を維持した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想は就業者数が18万人増、失業率が3.6%だった。4月と3月の就業者数は速報値から下方修正された。5月の賃金上昇率は前年同月比3.1%。労働需給がひっ迫しているものの、賃金は加速する兆しを見せておらず、3%台前半で安定した動きが続いている。
米就業者数、5月は7.5万人増に鈍化 予想大幅に下回る
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