米金融街のストラテジストは、連邦準備制度理事会(FRB)が今夏、利下げに踏み切るとの見方に見方に懐疑的だ。株・債券市場は足元、FRBが金融危機の局面以来、初の利下げに動くとの見方から、そろって大きく値上がりしている。CMEグループによると、フェデラルファンド(FF)金利先物相場は17日時点で、7月利下げの可能性を85%の確率で織り込んでいる。これは1カ月前の25%を大きく上回り、年初来の高水準近辺にある。だが、市場が利下げを確信しているにもかかわらず、ゴールドマン・サックスからバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)まで、金融大手のアナリストは、今夏の利下げに懐疑的な見方を示している。FRBは19 日まで開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、利下げの手掛かりを示す可能性はあるものの、金利は据え置くと広く予想されている。以下、アナリストの予想とその理由をまとめた。
FRB利下げに懐疑論、金融大手が「なぜ」を解説
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