――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  ドナルド・トランプ米大統領の連邦準備制度理事会(FRB)に対する不満は、米国の建国から続く中銀批判という伝統の一端を担いでいる。FRBは長年の間に多くの過ちを犯したとはいえ、ないよりはあった方が米国のためになる。  トランプ氏はFRBの政策を見下していることを隠すそぶりもない。大統領選の最中には、FRBの政策姿勢が緩和的過ぎて「巨大で太った醜いバブル」をあおっていると指摘した。今は逆に、昨年の利上げは行き過ぎだったと主張し、繰り返し利下げを求めている。