【ロッシュハアイン(イスラエル)】保険査定人として過去25年働いてきたシャウル・ヤコビー氏は現在、イスラエル企業アクエリアス・エンジンズの最高技術責任者を務める。5年前は保険会社向けに自動車の損害査定をする傍ら、夜はテルアビブの機械工場でアルミニウムの部品を切断したり組み立てたりしていた。  同氏が目指しているのは、軽量で安く、燃費に優れた自動車エンジンの開発だ。「大きなアイデアだと思ったら、やるしかない」とヤコビー氏は話す。