保険査定人として過去25年働いてきたシャウル・ヤコビー氏は現在、イスラエル企業アクエリアス・エンジンズの最高技術責任者を務める。5年前は保険会社向けに自動車の損害査定をする傍ら、夜はテルアビブの機械工場でアルミニウムの部品を切断したり組み立てたりしていた。同氏が目指しているのは、軽量で安く、燃費に優れた自動車エンジンの開発だ。「大きなアイデアだと思ったら、やるしかない」とヤコビー氏は話す。「だから私はアルミニウムのかたまりを買い、手で切ってエンジンを造ろうとした」同氏は2014年、テクノロジーマーケティングの経験が長いガル・フリードマン氏と工業エンジニアのアリエル・ゴーファン氏と共同でアクエリアス・エンジンズを創業。5代目となる今のエンジンは実験室での成功までこぎつけたという。
明日のエンジン:イスラエル新興企業が追う夢
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