【ソウル】ドナルド・トランプ米大統領は世界で最も物議を醸している指導者数人とアジアで会談し、自身の重視する個人外交で再び大きな注目を集めた。人権や国家安全保障に関する米議会や政権内の懸念を犠牲にする場面もあった。  トランプ氏は各国指導者との個人的関係が合意を促すと考えている。トランプ氏の支持者も、同氏が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長らと築いた友情により、米国の外交政策は目標に向けて前進してきたと話す。  しかし、トランプ氏が独裁的指導者らに対して公に示した温情は、人権について彼らを追及しないとの決断と相まって、幾つかの方面で懸念を呼んでいる。