米フェイスブックは制裁金50億ドル(約5400億円)の支払いと、個人情報取り扱いの監視を強化することで米連邦取引委員会(FTC)と和解した。調査は長期に及び、利用者の信頼が損なわれたほか、同社の先行きに影を落としていた。和解の一環として、マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)には同社が個人情報保護の新たな枠組みを順守していることの証明が義務付けられる。虚偽の証明を行った場合には罰則の対象になり得る。FTCの発表によると、フェイスブックへの罰金50億ドルは個人情報保護違反への制裁金としては過去最大。その他の違反を含めても米政府による制裁金として最大級だという。ただ5人の委員のうち、民主党の2人がこの決定に強く反対。罰金は不十分で、和解では利用者からデータを集めて活用するというフェイスブックの本質的な行動はほとんど何も変わらないと異議を唱えた。