ソフトバンクグループが設立する1080億ドル(約11兆7000億円)の新たなハイテク投資ファンドは、ベンチャーキャピタル(VC)が支えてきた新興企業に大きな影響を与え、次世代のエンタープライズ・テクノロジーの発展に一役買うだろう。先週発表されたソフトバンクの2号ファンドに集まった資金は前例のない額に達している。ファンドの狙いは、人工知能(AI)およびデータ分析に特化した新興企業の発展を加速することだ。「われわれはビジョン・ファンドにおいて、自分たちを投資家であるだけでなく、起業家のパートナーだと考えている」。同社のマネージングパートナー、プラビーン・アッキラージュ氏は29日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の取材にメールでこう返答した。「われわれの目標は卓越した新興企業を独り立ちさせることだ。新規株式公開(IPO)を行うにせよ、非公開会社にとどまるにせよ、彼らが必要とする限りは支援する」