「1on1ミーティング」を導入する企業が増えているが、なかなか成果が上がらないことに悩むケースも散見される。そんな中、社外人材との1on1を提供するサービスに注目してみたい。

1on1ミーティングが
定着しない職場も

社外の人との1on1ミーティングが好評です
成功する「1on1ミーティング」には、いくつかのポイントがあります Photo:PIXTA

 上司と部下が1対1で定期的に行う、人材育成のための「1on1ミーティング」(以下1on1)を導入する企業が増えている。

 複雑で未来予測が難しい現代、従業員一人ひとりを自律的に行動する人材に育成する重要性が増している。また、人材の流動化が進むなか、優秀な人材の流出防止も欠かせない。1on1は、そうした人事の様々な課題に対する施策の1つとして注目されているのだ。

 従来から行われてきた業務報告や人事評価のための1対1の面談とは性質が異なり、これは「部下の育成」に重点を置くもの。上司は傾聴やコーチングの姿勢で部下の感情や悩みに寄り添いながら話を聞くことによって、部下自身が、自分はどんな人間で何をしたいかと自己理解していく過程を応援する。その上で現在の仕事に紐づけ、どう力を発揮していくかを一緒に考えていく。そうして部下がやりがいをもって仕事に取り組む環境を整備することが、業績のアップやエンゲージメントの強化につながると期待されている。

 しかし、組織内に1on1の制度を導入したものの、「多忙な日々の中で時間の確保が難しい」「部下のやる気を引き出すどころか逆効果に」との声も出るなど、現場への定着はなかなか難しいようだ。

 そんななか、上司に代わって社外のサポーターが1on1を行うサービス「YeLL」が登場した。部外者に1on1の相手が務まるのか?と思われるかもしれないが、事後アンケートで8割超が「有意義」と回答するなど、利用者からの評価は上々。その理由に目を向けてみると、効果的な1on1実践のポイントが浮かび上がってくる。

 まず、YeLLとはどんな仕組みなのか。同サービスには現在300人以上がサポーターとして登録しており、そのプロフィールは会社経営者、大手マネジャー職、営業職、研修講師、プロコーチなど多彩で、約8割は副業として取り組んでいる。その中から1人が担当サポーターとしてつき、週1回30分間、「日々の仕事の振り返り」「自分の強み」「理想の未来」などをテーマに、電話で1on1のセッションを行うというものだ。

 同サービスには、社外のサポーターだからこその長所が目立つ。その1つは、安心安全の場がつくりやすいこと。上司と部下の1on1では、日常の人間関係や評価への影響を気にして部下が本音を言えないが、社外のサポーターには心置きなく悩みや本当にやりたいことを話せるという人も多いだろう。もちろん、社外なので業務の話はできない。だが、だからこそ内面の部分に焦点を当てることができ、1on1にはプラスに作用する。