【ワシントン】米労働省が2日発表した7月の雇用統計では、就業者数が堅調な伸びを示したほか、失業率は記録的な低水準にとどまった。景気の勢いは鈍化しているものの、労働市場は健全であることが示された。  7月の非農業部門就業者数(季節調整済み)は前月比16万4000人増加した。失業率は3.7%で前月と変わらず。失業率はほぼ50年ぶりの低水準にある。賃金上昇率は前年同月比3.2%で、前月からやや改善した。  これらの数字はおおむね予想並みで、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたエコノミスト予想は就業者数が16万5000人増、失業率が3.6%、賃金の伸びは3.1%だった。